Black Lives Matter event in Fukui Japan その3報告

福井県福井市Aossa 6階に約50名の参加者が集まりました。
英語の先生、留学生、日本の関心をもった方々です。
始めにこの活動の概要をプロジェクターでお知らせし、その後パネルディスカッション、グループワークの3部構成です。

BLM概要

始めにアイスブレイクで人種によって差別があるかのゲームをした後、どの様にこの活動が起こったのかをスライドで紹介しました。

パネルディスカッション

4名のアフリカ系アメリカ人のパネラーと司会がテーマに沿って話を進めました。
それぞれに育った経緯、経験も違います。共通点は肌の色が「黒い」「アフリカ系にルーツがある」という事です。それにより、不当な扱いを受けてきた経験などを話し、その時どう対処したのか?どうするべきなのか?どうしてほしいのか?といって意見を話ました。また無意識に行っている差別、それが差別をわかっていても何もアクションを起こさない事に関しても意見が出ました。
「特別優遇してほしいのではなく他の人と同じ扱いで同じチャンスが欲しい」という意見。身近な家族、家庭の中から差別、偏見に対する言動、考え方を直していかないと社会は変わらないという話しでした。

グループワーク

5、6人にグループが6つほどでき、それぞれのチームリーダーがまとめました。

参加者の国籍やルーツが世界中に広がっていて多様な意見が出ました。いくつか紹介してみましょう。
*オバマ大統領になってアメリカでの差別はなくなったと思っていた。
*ニュースがすべてではない。
*この活動がジョージフロイドの事件までさかのぼっているのを知らなかった。
*フランスでは肌の色での差別ではなく国籍での差別になっている。
*日本の「肌色」の名前が最近変更されている。
*白人参加者より自分たちが優遇されているのに気づいたという意見。
*ニュージーランドのマオリ族も同じ扱いをうけているという話。
*社会的差別をどう変えていくかなどの意見がでました。

インターナショナルクラブでも多文化共生、仲間づくり、相互理解活動を進めていますが、今回のパネルディスカッションででた最終目的は一緒でした。外国人だから特別優遇をするものではなく、どんな国籍の方々も日本人とおなじ人権的扱いを受けるべき。それを相互に理解し、対等なパートナーシップを実現する。今回の話の内容からつながるSDGs項目は1、3、4、5、8、10、11、16、17。差別があると仕事がもらえず貧困もうまれ、健康や福祉にも差が生まれる。質の高い教育も貧富の差でうまれジェンダー平等や働きがいも影響を生みます。人や国の差別、不平等が愛着のあるまちづくりに悪影響がうまれ平和と公正を脅かす。人権を尊重し対等な関係を目指したいものです。